このページでは、LGBTQ+と家族、子育て、パートナーシップについて考察します
子どもの貧困
虐待・ネグレクト
毒親
親離れ・子離れ
同性婚
夫婦別姓
戸籍制度
家族とは
そもそも家族って何でしょう。古い辞書によると、生殖と子育てのために同じ家に暮らす集まりを言うそうですが、東京都ではすでに50%が独り家族、夫婦だけで子どものいない家族も30%を超しています。すでに生殖と子育てのための家族はマイノリティなのです。
ストレートの家族でも、子どもが1人しかないない家族は多いです。シングルマザーで子育てしてたり、ステップファミリーも多い、そしてLGBTQ+であっても立派に子育てをして子どもを自立させている家庭があることがが知られていません。すでに家族とは多様な存在なのです。
家族には夫婦(パートナー)関係と親子関係が存在します。近しいからなんでも相談できて、また、なんでも相談できない。そんなもどかしい関係が家族なのかもしれません。自分にとっての家族とは、自分がこどもとして所属していた家族や、自分がつくった家族について考えることです。LGBTQ+と家族の問題が、それを単なるマイノリティの問題ではなく、本質的に、近しい人と人の支え合いの問題であるということを明らかにしてくれます。
家族を作る事
ひとり家族を選ぶことも、パートナーと暮らすことも立派な家族を作る事です。ただし、日本の法律においては、現在では異性婚でないと、婚姻の法的権利を得ることができません。そのため同性カップルには、医療や税金、相続といった面で差別があるのが現状で、自治体のパートナーシップ条例によって、若干の改善はされてきているものの、完全な物ではありません。
わたしたちは、どういう形の家族であったとしても、法律婚の同等の権利が等しくだれにでも得られる社会を求めていきたいと思っています。
子どもの言えない悩み
こどもによっては、早くから自分のセクシャリティやジェンダーを自認します。しかしそのことを愛する親にいえない子どもはおおく、苦しむことになります。そしてその自認は子どもが故に揺れて居ることも多い、思春期の一時期の迷いだった子もいれば、確信的な子どももいます。ちなみに、セクシャルマイノリティの子どもの不登校率は75%にも登るという統計データもあります。
この場合、無理に大人が介入せず、子ども同士でコミュニケーションさせることを模索したほうがいい場合もあります。にじーずのようなユース層向けの当事者団体もありますし、プライドハウス東京もユースデーをつくっています。まずは学校がおやすみのときとか、放課後に、そういうところにいってみて、仲間と交流してみるのはどうでしょう?
家族へのカミングアウト
通称「親カム」というのは、なかなか難しいものです。友達に言えたことも、いままで愛して育ててくれた親にカミングアウトするのは、親を悲しませるのではないのか悩んでできないことです。
「親カム」がマストではないのです。一生しない人もいます。でもそれで一番理解してほしい親にカミングアウトしたい場合、同じ経験をした仲間に助言を得てからすすといいですよ。うまくいくことを祈ってます。
セクシャルマイノリティと親子
逆に親も、子からのカミングアウトをうけて、ショックをかくしきれず、これからどうしたらいいのか悩みます。よくいうのは、これで孫の顔はみれないのかという誤解ですが、いろんな方法で子どもをつくるLGBTQ+は存在します。
まずは自分の子どもが勇気をだして、一番愛してる親だからこそ正直にいってくれたことをうけいれてあげましょう。そしてその子にとってこれからどうしたら幸せになるのか一緒にかんがえてみましょう。
NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会のように、セクシャルマイノリティの親の自助団体もいくつか存在します。そういうところに相談して、同じ境遇の仲間に話しを聞いてみるのもオススメです。
また、自分の親がセクシャルマイノリティという場合もあります。しかしほとんどの場合、愛があって育てられた子どもは、世間でいわれてるような虐待を受けた子どもより、すくすくと育っています。思春期には悩む事もあるかもしれませんが、親の真剣な愛は必ずこどもに通じるものです。それは先輩達が証明してます。セクシャルマイノリティの子どもは精神不安定になるといった誤解は間違ってるといえるでしょう。